トレーニング知識の全くない人からすると
「筋力トレーニングをしている人がよくプロテインを飲んでいますが、
なぜ、プロテインを利用するのでしょう・・・」という疑問があるようです。
それは、筋力トレーニング前後に、プロテイン(タンパク質)を摂ることによって、
筋肉が効率よく成長して筋力アップできるからです。
ただし、プロテインは筋肉の材料となるタンパク質を補給するためのもので、
決して筋肉の成長を促進する“薬”ではなく、
もちろん、ドーピングにあたるものではありません。
では、筋肉とプロテインは、どのような関係にあるのでしょうか?
筋肉はトレーニングすると、疲労して筋力は低下してしまいます。
その後、休息することで疲労は回復して、前の筋力に戻りますが、
体は「回復した後は、前の筋力より強く・・・」という反応が起きます。
例えば、単純に言うと、今日のトレーニングで100kgのバーベルが上がったとして、
その後、休息を2~3日入れた後は、110kgのバーベルが上がるほど筋力アップして
回復するということで、これを「超回復」と呼んでいます。
しかし、実際は、数回程度のトレーニングでは、
筋力アップがほとんどわからないという実情です。
ですが、1回の筋力トレーニングで筋肉が疲労すれば、
ほんの僅かでも超回復が起きて、筋肉は成長し、筋力アップしていきます。
そして、この超回復している時に大切なのが、
休息とプロテイン(タンパク質)の補給です。
休息は、トレーニングの強度によって異なり、だいたい2~3日くらいが目安ですが、
かなり強度で、特殊なトレーニングをした時は、1週間以上必要なこともあります。
この休息中の筋肉は、筋肉組織が破壊されて、
それを一生懸命再合成しようとしている状態で、
筋肉の材料であるプロテイン(タンパク質)をたくさん必要としています。
栄養素として口から取り入れたプロテイン(タンパク質)は、
一旦、胃や腸で、アミノ酸に分解されます。
そして、体内の各部位で働くために、アミノ酸を再合成して新しいタンパク質を作り、
それを筋肉組織の修復と再合成に使用するというわけです。
ちなみに、アミノ酸から再合成されたタンパク質は、筋肉を作る他に、
臓器をはじめ、血管、皮膚、髪、爪などを作り、
さらに、ホルモンや酵素の材料になり、エネルギー源にもなります。
超回復中の時は、その部分の筋肉を鍛えても筋力アップの効果はありませんし、
十分なプロテイン(タンパク質)の補給がなければ、筋肉の成長も期待できません。
また、いくら強度なトレーニングを積んでも、
休息とプロテイン(タンパク質)の補給がなければ、
何の意味もないということになります。
しかし、普段の食事から、1日に必要とするタンパク質量を摂取しようとしても、
そう簡単なことではありません。
たとえ、必要量を確保できたとしても、余分なカロリーまで摂取してしまいます。
今は、カロリーも抑えられて、手軽にタンパク質を摂取することができる
プロテインパワダーが多く販売されています。
筋力トレーニング前後などのタンパク質補給には、
プロテインパワダーがとても便利です。